有点儿と一点儿は「少し」と言う意味なのは知ってるけど、使い方が分からないよ。
有点儿は程度副詞であり、感想のニュアンスがあるよ。一点儿は比較を表し、量自体を表す性質がある。これだけではよく分からないので、もっと噛み砕いて説明していくよ!
語順が違う
まずは語順が違うことを押さえましょう。
今天有点儿冷 今日は少し寒い
今天冷一点儿 今日は少し寒い ※「今日は(昨日)と比べて少し寒いと言うニュアンス」。
2つとも「今日は少し寒い」という意味ですが、「有点儿+形容詞」なのに対して、「形容詞+一点儿」です。
まずは「語順が違う」ということを意識してください。
これだけで中国語検定の文法穴埋め問題などは解けたりします。
有点儿は很の仲間
有点儿は程度副詞なので、很(とても)の仲間です。
今天很冷 今日はとても寒いです
今天有点冷 今日は少し寒いです
车站离这里很远 駅はここからとても遠いです
车站离这里有点儿远 駅はここから少し遠いです
程度が「とても」ではなくて、「少し、ちょっと」とに落ちた時に使うのが「有点儿」なんですね。
このように有点儿は感想を言うニュアンスです。
一点儿のキーワードは「比較」と「願望」
有点儿が程度副詞の仲間で、感想を言うニュアンスがあるのに対して、一点儿は「比較と願望」を表します
今天比昨天冷一点儿今日は昨日より少し寒い
今天冷一点儿の文章は「比昨天(昨日より)」が省略されていた文章なんですね。
このように、一点儿は比較の文章でよく使います。
能便宜一点儿吗?少し安くなりますか?
これも、今の値段と比較して、もう少し安くしてくれないか?という文章ですよね。願望です
请你说慢一点儿 もう少しゆっくり話してください
これも同じです。今の話している速度と比較して、もう少しゆっくり話してください、という文章ですよね。
簡単に言えば相手に「もう少し〜してくれないか?」と頼む時は、一点儿は使います。
もちろん自分にも使えます。我想早一点儿回家(早く家に帰りたい)。これも考え方は同じ。いつも帰っている時間を基準にして、それと比較して「もう少し早く帰りたい」といっています。
何か基準があって、その差を埋めるために「もう少し〜して欲しい、したい」と言う時に一点儿は使います。
一点儿は「量」である
もう1つ一点儿に対して知って欲しいことは、一点儿は「量」であるということです。
我喝了三杯酒 私は3杯のお酒を飲んだ
我喝了一点儿酒 私は少しお酒を飲んだ
我买了很多水果 私は沢山の果物を買った
我买了一点儿水果 私は少しの果物を買った
「 一点儿酒」を(少しの量のお酒)、「 一点儿水果」は(少しの量の果物) と考えてみてください。
「少しの量の◯◯」で、◯◯にはお酒や果物などの名詞が入るので、「一点儿+名詞」」という形になります。
一点儿を使った構文「否定の強調」を覚える
最後に、試験の頻出問題で、日常会話でもよく使う非常に大事な表現を覚えよう。
我一点儿都不喜欢现在的工作 私は少しも今の仕事は好きではない
我一点儿也不会说汉语 私は少しも英語が話せない
「主語+一点儿都/一点儿也+否定文〜。」の形で、「少しも〜〜〜でない」と言えます。
この表現もぜひ覚えてください。ひじょ〜〜に大事な表現です。